瀋陽・大連5日間の旅





 かつて満州国といっていた中国東北地方、その南に位置する遼寧省。
今回は遼寧省の首都・瀋陽と大連・旅順を旅することになった。

 「満州」という響き、そして瀋陽は満州時代の「奉天」、「アカシアの大連」というイメージ、日露戦争の舞台となった「旅順」・・・いずれも子供の頃親の世代から聞かされた懐かしい響きだ。

 岡山<->大連間の定期便があるけれど、今回は日程の都合か、往路は上海経由で瀋陽へと飛んだ。2009年5月12日。


 上海入りは3度目だが空港の天井のユニークな突起は以前と変わらない。「シャンハーイ」のアナウンスの抑揚も懐かしく聞こえた。


 瀋陽に2泊、そのあと大連への移動は鉄道。
 「軟座」と呼ばれるクッション性の座席を備えた2階建ての列車で、瀋陽北駅から大連までほとんど起伏のない平野を約4時間の旅。
 「コーリャン刈って広いなぁ、どっちを見てもひろいなぁ」とは子供の頃読んだ教科書の言葉か。姉の教科書だったかも。

 われわれが乗った列車のボディーにはサイドプレート。「沈?北」とあるのは瀋陽北駅を表わす簡字 (中国で使われている大胆に簡略化された漢字)だ


 大連に2泊後、帰途は大連から岡山空港まで直行便。
 
 5日間の旅といっても実質は4泊3日。大連空港の待合室の連中もさほど疲れてはいないように見受けた。


 この旅を通じて、そしてこのホームページ作成に当たって改めて満州の勉強になったのが収穫だ。

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