寒曳山
か・ん・び・き・・・なんと懐かしくも優しい響き。細君の実家から見る寒曳山は標高826m、さほど高い山ではないが、姿がとてもいい。「大朝富士」と呼ばれることもある独立峰なのだ。東(右)肩が標高826mの頂上。
ここ大朝に帰って来るたびに家の裏障子を開けると嫌でもこの姿を拝むことができる。
「ふるさとの山に向かひていふことなし ふるさとの山はありがたきかな」 ・・・石川啄木
2013年8月、例によってスキーパーク寒曳のそばから登り始める。するとどうだ、ゲレンデの端っこにこんなものが出来ているではないか。
スノーボードの練習用か、ランディング場所には大きなエアークッション。
賑やかな音楽が鳴り響くなか、若い連中がいろんな滑りを試していた。単純にジャンプしたりスピンしながら着地したり、若い人には格好の遊び場だ。
若者の遊びを横に見て登山道をゆっくり登る。
道端に目をやると花々が誘い掛けて来る。
ヤマホトトギス。
黄色い花は何?。
白い花はフジバカマ?
ヤブタバコ?
ヤマアジサイ。
ゲレンデに出ると夏草が茂っている。スキーシーズンに活躍するリフトが今は永〜い休みをもらっている。
上の方は既に秋の草花、ワレモコウ。確かな存在感。
青空と爽やかな風に、わが世の秋の気配を感じてバンザイをしているオミナエシ。ならって僕もバンザ〜イ。
広いゲレンデは背丈より高いススキの所がある一方で、地肌が出たところもある。そんな場所には薬草、オトギリソウ。
今は数少なくなったセンブリも薬草。子供のころには貴重な胃腸薬だった。
オニユリは色といい形といい緑の中では目立つ存在。
名もない草花・・・といっては申し訳ない。名はあるが知らないだけ。
ツユクサ。
ゲレンデを上がり切ったところにコースの案内。
難易度によって分けてあるのかクイーンコース、エンジェルコース、ファミリーコース。
スキー用のリフトの終着地点。シーズンオフをゆっくりと休養中だ。
生い茂った笹や草を掻き分け蜘蛛の巣を払いながら頂上に着くと、そこは荒れ放題。雑木が大きくなって眺望もままならない。
国土地理院の三角点標柱は確かに存在した。
過去何回か登った時のフォト記録を見てみよう。
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