2003年4月12日朝6時13分。
これから日帰りバスツアーで大江山へ出発するにあたって、先ずは我が家の庭先でこの格好を留めておこう。
大江山は京都府の丹後半島の付け根付近にある連山。日帰りは強行軍かな。
10時半、ツアーバスは「大江山酒呑童子の里」らしき雰囲気に歓迎される。
近くに「日本の鬼の交流博物館」があるらしい。
10時50分、バスを降りてこれから縦走に。
先ず向かうのは大江山最高峰、千丈ケ嶽。
山の中は霧が深い。
大江山は雲海でも有名だという。さもありなん。
遠くはみえなくても近くはよく見える。
足元に目をやると可憐な花。
これが「ミヤマカタバミ」か。
歩き始めだからわくわく気分で林の中を進む。
歩きだして1時間余りで山頂に着く。
霧中の山頂、視界不良。
証拠写真的ショット。
大江山連峰はこんな感じ。
ここから鳩ヶ峰、鍋塚を通り鬼の岩屋まで縦走する。
周辺のガイドマップも撮っておこう。
視界が悪くても山頂に立つと周囲を望みたくなる。
何かが薄っすらと見えるようだ。
花が咲いている。なんだろう。クロモジだろうか。
「ショウジョウバカマ」。
これはなんだろう。赤茶色の葉に黄色い花。
花はマンサクみたいだが・・・。
1時間も歩いていると鳩ヶ峰に着いた。
標高746m.。
美作から参加したという仲良し3人組。
次に目指すは鍋塚。
スミレも迎えてくれる。
熊笹をかき分けながら進む。
足元が良くないところも・・・。
やっと稜線が見えた。
すると、そこは山頂だ。
鍋塚の山頂763m。
記念のショット。
これから鬼の岩屋を目指す。
「バイカオウレン」らしい。
途中「南無妙法蓮華経」の石碑に出会った。
1本道ではないが迷うことはない。
山伏姿に変装した源頼光が四天王を率いてここに来て、酒呑童子や鬼たちに酒をすすめ、酔っている間に鬼を退治したという伝説。
広島県芸北地方、島根県石見地方で盛んな神楽でおなじみのお話だ。
鬼の岩屋の断面図を見ると中は入り組んだ洞窟になっている。
、
鬼の岩屋の入り口。
以前はもっと大きい入り口だったのが、現在では地震による落盤などで狭くなっているんだそうだ。
鬼伝説にふさわしく不気味なものが生えていた。
「ツチグリ」という菌類らしい。
それにしても、ツチグリとはうまく名付けたものだ。
子供の頃たまに見つけると、てっぺんの穴から煙のような胞子を吐き出すのが面白くて踏んづけて喜んだものだ。
この先600mのところまで迎えのバスが来ているという。
午後4時、岡山へ帰路につく。
霧の中の5時間縦走とはいえ楽しい1日だった。
記念に山陽新聞旅行社発行の登頂証明書をもらう。