今年は金婚式を迎える年だ。
去年辺りからそのことを周辺に話していたら、ドイツに住む詩人Y氏から「ぜひ記念旅行はドイツで・・・」との話。
いつの間にやらその気になってしまって、時期はテレビ会社の仕事がお役ごめんとなる08年7月と決める。
今回は50年に1度の記念だから自作自演の気ままな旅をと思い、Y氏の手を煩わせてミュンヘンとケルンに
ホテルを確保、関空から機上の人となった。

身をゆだねたのはKLMオランダ航空KL868便。

行きは関空を飛び立つと北へ向かい、右手遠くに富士
山を眺めて飛ぶシベリアルート。ヨーロッパへ行く時は
大抵このルートだ。
ちなみに、帰りは中国、韓国上空を通る。なぜだろう?

アムステルダム・スキポール空港まで12時間のフライ
ト。
関空からミュンヘンへの直行便はない。アムステルダム
経由でミュンヘンへ入る。
KLMオランダ航空のB777-200のビジネスクラス。
2年前のフィンランド航空のビジネスも快適だったけど、
今回のはファーストクラス並みのシートだ。
各航空会社とも年々よくなるのかも知れない。

ボタン操作でシートが170度リクライニングで
ベッドに近い状態になる。
大きい人間向きなのでフットレストを短く調節すると
すこぶる具合がよい。
おっ! 瀬戸大橋と姉妹縁組をしたオーレスン橋! か
と思ったら橋は短いようだし・・・
時間的にはデンマークまで来ていると思えるけど、よく
分からない
島国のデンマークには橋がいくつもあるから、その中の
ひとつだろうか。
眼下の陸地は隙間なく耕され、まるで迷彩服みたい。
食糧自給率100%を超える国の耕地の素肌、
プラタナスの木肌のようでもある。
アムステルダムのスキポール空港は広い。その端の方
にランディング。そのまま高速道路を2本もまたいでよう
やく空港センターに足を踏み入れることになる。

3年前にも立ち寄ったこの空港、建物の中も広くて美術
館まである。
2回のビジネスセンターから日本宛にメールをしたのを
思い出した。日本語入力に対応していなかった。
ミュンヘンでの宿はプラッツルホテル。
ミュンヘンの中心部であるマリーエン広場に近く、
アクセスもよい。
詩人の谷川俊太郎氏も気に入っているという、
こじんまりとしたホテルだ。

ミュンヘン空港までY夫妻が迎えに来てくれて
ホテルまで届けてくれる。
夫妻のホスピタリティーがありがたい。
ホテルの裏に有名なビアホール、ホーフブロイハウス。
ミュンヘンに来たからにはまずビールだ。
まだ夜の10時過ぎなので、旅装を解くまもなく覗いて
みた。若い連中がにぎやかに騒いでいる。
僕は白ビールと白ソーセージを試す。細君はソーセージ
の盛り合わせと地ビール。黙って注文すると1リットルジ
ョッキが出てくるのはさすが。

ここホーフブロイハウスは王室御用達の醸造所があっ
た所で、かつてヒットラーもここで演説を行ったという歴
史的ビアホールだそうだ。

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